「空気の発見」感想
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- 作者: 三宅 泰雄
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2011/01/25
- メディア: 文庫
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1962年の刊行(現在とは事情が異なっている箇所もあるので留意)。角川ソフィア文庫ですが、中学生向けといったところでしょうか。
空気の発見にまつわる科学(化学)史が、簡潔で分かりやすく記述されています。中1の理科教科書で紹介されている本で、中学校教科書と同レベルか、やや難しい程度。
直接の観測はできないのに、原子や分子の存在を実験で確かめていくさまは面白いですね。
日食のスペクトル分析から太陽上に観測したものをヘリウムと名付け、その後に地球上でヘリウムを発見するという順序も面白い。
科学黎明期の歴史は、いま自分たちが日々暮らしている中の「常識」の歴史でもあり、科学知識がなくても楽しめます。
【東京書籍 中学校教科書 理科 1年 紹介図書 平成28年度】