「ロウソクの科学」感想

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ロウソクの科学 (岩波文庫)

ロウソクの科学 (岩波文庫)

古典的名著と言われている本。

目に見えない空気の存在や組成・性質を、いかに目に見えるように示すか。今でも小学校や中学校で行われている実験と同じものもあって、現代に通ずる古典と言えます。

新訳や注解により相当読みやすくはなっているようですが、図が多少あるとはいえ、文章主体で分かりやすいとは言えません。この本に書かれている内容の知識を得たり理解するだけなら、今では実験動画を見たり、もっと分かりやすい方法はいくらでもあると思います。

それよりも、科学の黎明期における発見の驚きや喜びを感じることが大事でしょう。ロウソクの燃焼から始まって、最後に人間の呼吸につながっていくくだりは、科学と自分が一体となる劇的な効果を感じました。

【東京書籍 中学校教科書 理科 1年 紹介図書 平成28年度】
【光村図書 中学校教科書 国語 2年 紹介図書 平成28年度】