「柿の種」感想
★読書メーター → https://elk.bookmeter.com/users/667041
- 作者: 寺田寅彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1996/04/16
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (70件) を見る
親本1933年刊。物理学者・寺田寅彦(1878-1935)による大正から昭和初期にかけての随筆集。
変に偉ぶったり、他人を見下したりということがあまりないので、非常に読みやすい。
文中、関東大震災(1923)の記述があり、本文庫(1996刊)解説で池内了氏が阪神淡路大震災(1995)に触れ、東日本大震災を経た今に読むと、考えさせられるものもあります。
「日本人の出した独創的な破天荒なイデーは国内では爆発物以上に危険視される」(昭和十年七月十三日)――この風潮はこの時代からあったんですね、根深いなあ。