「“文学少女”と神に臨む作家」感想

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シリーズ本編の最終巻。モチーフはジッドの『狭き門』。ついに、遠子先輩メインのお話です。

覚悟はしていたけど、やはり、壮絶・ドロドロの展開でしたね。このような話を読み慣れていないせいか、うわーここまで書ききるのかーと、驚嘆しながら読んでいました。

このあと、短編集・外伝へと続きます。そちらも読んでいくつもり。

「春期限定いちごタルト事件」感想

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春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

再読。2004年作。

初読時には、創元推理文庫ライトノベル?と思ったものです(なお、巻末の解説はラノベサイト管理人)。現在のライト文芸レーベルの隆盛から見れば、全く違和感はありませんが。そして、その後の著者の活躍ぶりは嬉しい。

ヒロイン役の小佐内ゆきをはじめとした、この独特なキャラクター造形が好きなんですよね。現実からちょっと浮遊している感じ。

作中に出てくる「儀礼的無関心」という言葉は、当時のネットマナーを表すのによく使われていたかな。ケータイの描写とかもなつかしい。

作品のテイストは違うけれども、なぜか乙一の『GOTH』を読んでいたときと同じような触感がありました。そこはかとなく潜んでいる悪意の澱があるような、そんな感覚。

片山若子さんの表紙絵も大好きです。

「知っておきたい日本の神話」感想

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知っておきたい日本の神話 (角川ソフィア文庫)

知っておきたい日本の神話 (角川ソフィア文庫)

今後の読書予定に『空色勾玉』があるので、日本の神話についての本を前もって読んでみました。

いままで古事記日本書紀をまともに読んだことがなく、アマテラスが「女神」ということすら初めて知った次第。本書は、そんな自分にはぴったりでした。

記紀のストーリーだけでなく、その裏側にある成立の背景もコラムのように解説されているので、面白く分かりやすい。ただ、神様の名前や漢字の読み方は難しく覚えにくいですね。

「まんが 百人一首大辞典」感想

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小学生おもしろ学習シリーズ まんが 百人一首大辞典

小学生おもしろ学習シリーズ まんが 百人一首大辞典

Eテレ「100分de名著 for ティーンズ」(2018年8月)で『百人一首』が紹介。子供の頃に坊主めくりで遊んでいた記憶はありますが、和歌には全く疎いので、小学生向けのマンガ付解説本を読んでみました。

見開きで一首ずつ。意味(解釈)がマンガで説明されているので、イメージがつかみやすい。唯一暗記していた首は「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」。

百人一首飛鳥時代から鎌倉時代まで約600年間のアンソロジー的なものとは知りませんでした。

「狭き門」感想

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狭き門 (光文社古典新訳文庫)

狭き門 (光文社古典新訳文庫)

読む前に読む。『文学少女』シリーズ第7巻のモチーフ。

ノーベル文学賞作家による1909年作。聖書からの引用も多く、神への信仰と愛を描く。

アリサの苦悩の描写がもっと具体的であれば分かりやすいのかもしれないけれど、主人公ジェロームの一人称であることや、一部は手紙形式ということもあって、キリスト教に疎い自分にはアリサの言動の理解は難しい。禁欲的信仰を批判的に描いたとも言われているので、共感はできなくて当然なのかな。訳は読みやすく、文章や表現に難解さはありません。

いちばん面白かったのは巻末の詳しい解説。同性愛(少年愛)者でかつ妻もあり、愛人との間に子も生まれ……という人生が述べられています。本作はジッドの家庭環境や実生活が元になっているらしく、そういった背景も興味深い。

【『“文学少女”と神に臨む作家』モチーフ】

「風の谷のナウシカ」感想

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風の谷のナウシカ 豪華装幀本(上巻)

風の谷のナウシカ 豪華装幀本(上巻)

風の谷のナウシカ 豪華装幀本(下巻)

風の谷のナウシカ 豪華装幀本(下巻)

映画はもちろん大好き。原作コミック全7巻を上下巻に収録した豪華装幀本。上巻は1982-1987年作(1~4章)。31cmの547頁で重さは2kgを超えます!。下巻は1987-1994年作(5~7章)533頁。

映画ではストーリーの最初だけが描かれていて、原作コミックはさらに凄いということは知っていたものの、読むのは初めて。原作は壮大な世界観で、戦闘も凄まじい。

ナウシカと対立している側の「理念」が単純ゆえに魅力的で、一瞬引き込まれそうになってしまいました(笑)。エヴァ世代としては、色んなところにエヴァへの影響があるように思えて仕方がない。

宮崎駿ナウシカ)の主張するメッセージには、賛同できるところもあればできないところもあるけど、素晴らしい作品であることには間違いない。大傑作。ぜひ全編をアニメ化して欲しいものです。

【光村図書 中学校教科書 国語 1年 紹介図書 平成28年度】

「バッテリー I」感想

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バッテリー (角川文庫)

バッテリー (角川文庫)

1996年作。有名作でタイトルだけは知っていましたが、こんな昔の作品だったんですね。

読者の等身大では「ない」主人公が特徴的。才能もあり、気も強く、自我も確立していてくよくよと悩まない。

このあたりの作意は、本書文庫版の作者あとがきで詳しく書かれています。子供を通しての大人たちへの批判にもなっているので、大人が読んでも面白い。大人側に感情移入して読むと、主人公らが憎らしく感じるでしょう。そこも好きなところです。続きも楽しみ。

【光村図書 小学校教科書 国語 6年 紹介図書 平成27年度】