“文学少女”と月花を孕く水妖

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“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

シリーズ第6作は特別編。モチーフは泉鏡花の『夜叉ヶ池』(ほかに『草迷宮』『外科室』)。

相変わらず壮絶・凄惨なストーリーです(もう慣れた 笑)。このシリーズ、人は死ぬし、男女関係ドロドロだし、表紙の可憐なイラストからは想像できません!

最後に遠子の文学解釈によって、事件の真相に新たな視点が浮かび上がってくるのは、ミステリで言う探偵の解決(あるいは多重解決)に近い楽しみがありますね。

さて、次巻はいよいよ本編最終巻ですかー。

「クローディアの秘密」感想

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クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))

クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))

原著は1967年刊。

12歳手前の少女と9歳の弟による家出の物語。いわゆるジュブナイルヤングアダルト)では王道の「ゆきてかえりし物語」要素もあるのかな。そして、秘密の共有。秘密には大人も絡みます。

クローディアの成長(変わりたい)願望が、メトロポリタン美術館!を舞台にユーモアを交えながら描かれていて、当時のアメリカ文化を知ることができるのも楽しい。

ちなみに、みんなのうたメトロポリタン美術館」のモチーフは本書らしい。良作!

米澤穂信古典部 千反田えるの本棚30冊】読了7作目
【光村図書 小学校教科書 国語 6年 紹介図書 平成27年度】

「ぼくらの先生!」感想

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ぼくらの先生!

ぼくらの先生!

定年退職してから10年経った男性教師の回想形式。小学校で起こった過去の不思議な出来事を妻に語りかけ、妻が安楽椅子探偵ばりに推理していく。児童向け、日常の謎ミステリー(連作短編集)。

先生(大人)が子供の気持ちを理解する難しさがミステリーの謎と結びついていて、子供主人公とはちがった、先生視点ならではの面白さがあります。

老夫婦の会話・回想なので、ちょっと時代の古さを感じるところはありますが、大人が読んでも面白い一冊。

【光村図書 小学校教科書 国語 6年 紹介図書 平成27年度】

「レーン最後の事件」感想

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レーン最後の事件 (角川文庫)

レーン最後の事件 (角川文庫)

とにかく、衝撃の結末に尽きます。

四部作を順に読んできて、探偵の○○設定って必要だったのかなあ?と思っていたら、まさか最後の最後で利いてくるとは。

本書のようなミステリの仕掛けは逆にあっけなく感じてしまうかもしれないところ、ストーリー運びが抜群に面白いので、読者として圧倒されてしまいました。

やっぱり、クイーンはすごい!

「12歳からの現代思想」感想

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12歳からの現代思想 (ちくま新書)

12歳からの現代思想 (ちくま新書)

2009年の刊行。10年ほど前の本なので、本書で語られていることは現代思想を知らない自分にもメディアなどを通じて伝わっているのか、社会がそのように変わってきたのか、だいたいの流れにはついていけました(ただ、後半の章は難しくて理解が追いつかないところも)。

脳科学の発展と思想(哲学)の関係はなんとなく興味があったので、記述があったのは嬉しかったですね。

12歳から読めるかどうかはともかく、さっと面白く読めるのはありがたい。

「紳士とオバケ氏」感想

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紳士とオバケ氏 (ものがたりのもり)

紳士とオバケ氏 (ものがたりのもり)

著者の作品では低学年向けの『みどりいろのたね』が面白かったのだけど、本作もただただ楽しい。ドッペルゲンガー譚の類なのに、ユーモラスでハッピー、ハートフルな物語です。

主人公は真面目なサラリーマンのおっさん・マジノマジヒコ氏。生真面目なおじさんが、自身とそっくりの家オバケと出会うことで、友情を知り変わっていきます。小学生向けの児童小説なのに、子供は出てきません(笑)。発想が豊かで、こういう弾けたお話は大好きですね。

本書は「たかどのほうこ」名義ですが、高楼方子名義の本も読んでみたくなりました。

【光村図書 小学校教科書 国語 6年 紹介図書 平成27年度】

「本陣殺人事件」感想

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本陣殺人事件 (角川文庫)

本陣殺人事件 (角川文庫)

ドラマや映画で探偵・金田一耕助のキャラは知っていたけれども、アメリ渡航麻薬中毒の過去があったとは。ホームズの影響かな? 作中、いろんな海外ミステリ作家や作品、トリックなどへの言及があって楽しい。

収められている3編は、どれも凄惨でドロドロした事件ではあるものの、金田一のキャラが緩和しているのか読みやすい。金田一の「はい、お土産」のセリフとか(笑)。

『本陣殺人事件』の密室トリックは、日本の家屋や文化を活かしていて味わい深いし、ケレン味たっぷりで好いですね。面白かった!

【有栖が語るミステリ100】読了28作目
【新版 東西ミステリーベスト100 国内編】読了22作目 10位
【旧版 東西ミステリーベスト100 国内編】読了7作目 7位