「とくべつな いちにち」感想

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とくべつな いちにち (世界の絵本(新))

とくべつな いちにち (世界の絵本(新))

原著2001年刊。

初めての学校で、なじめない少年アルノ。狼の面を被り、赤ずきんの狼役を演じたことが、きっかけになる。まずは、ペルソナを通した自分が受け入れられる。アルノはそのまま狼を演じたがるが、仮面を脱ぐことを決意する。

狼を演じる時に「アルノが へんじを する まえに、まわりの みんなが――」、面を脱ぐ時に「でもね、みんなの こえが――」と、周囲から働きかけているところもポイント。

狼の面を取っても「いつもどおりの アルノ」、つまり、ありのままの自分。適応と受容の両面が描かれている……と、自分なりに解釈して読みました。

【光村図書 小学校教科書 国語 2年 紹介図書 令和2年度】