「ハサミ男」感想
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- 作者: 殊能将之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/08/09
- メディア: 文庫
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メイントリックを覚えていたものの(初読時には見事に騙された)、さらに一つ上を行く結末なので(こっちは覚えていなかった)、面白く読めました。
サイコ・サスペンスの様相を呈しつつ、伏線が散りばめられ、きちんと収束します。どこで得たイメージなのか、もっとメタ的な作品だとの思い込みがあったのですが、見事な本格ミステリでした。
文庫版解説で触れられているとおり、「ユリイカ 1999年12月号 特集ミステリ・ルネッサンス」のインタビューで著者が本書の創作意図を明かしています。手許にあったので読んでみたのですが、作品同様に面白い本格ミステリ論を聞けるので、一読の価値ありです。
【本格ミステリ・クロニクル 300】読了27作目 1999年作