「“文学少女”と死にたがりの道化」感想
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- 作者: 野村美月,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/04/28
- メディア: 文庫
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十年ぶりの再読。
『人間失格』をモチーフに、登場人物の心情が絡み合う重たい物語を、ライトノベルの文法で表現した快作・力作。
ラノベ特有のキャラ付け・セリフ回し・シーンがあるので読者を選ぶでしょうが、ミステリーとしても十分に面白い。大人になってからラノベに興味を持った(自分のような)人にオススメの一作です。
「『人間失格』だけで、太宰の作品の評価を決めてしまわないで」――遠子先輩の熱弁に、人間失格他数編しか読んだことがない自分も、太宰治を読みたくなります。
そして、竹岡美穂さんのイラストも素晴らしい!