「ソロモンの指環」感想

読書メーターhttps://elk.bookmeter.com/users/667041

ソロモンの指環―動物行動学入門

ソロモンの指環―動物行動学入門

原著1949年刊。Eテレ「100分de名著 for ティーンズ」(2018年8月)で、瀬名秀明さんが紹介している本。以前、著書『科学の栞』でも紹介されていました。

動物行動学入門との副題がありますが、動物の観察日誌(エッセイ)のような感じで、楽しく読むことができます。「刷り込み」理論を提唱した著者だけあって、刷り込みに絡んだ鳥(カラスやカモ)の話が面白い。実際に飼育しての観察なので、たくさんのエピソードが盛り込まれています。最終章の「武器とモラル」は、人間にまで考察が及び、考えさせられます。

なお、本書は文庫版からの新装版。文庫版訳者あとがき等も再録されています。

瀬名秀明 科学の栞 世界とつながる本棚】読了3作目