「すべてがFになる」感想

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すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

約20年ぶりの再読。

初読時は萌絵のキャラや登場人物の造形に辟易した覚えがあったのだけれども、いま読むと全然気にならない。いや、むしろ楽しい。たぶん自分の小説の読み方が変わってきたんだろうなあ。

そう思うと、瀬名秀明さんの解説も実感を持って納得できます。

また、初読時とは違ってプログラムの知識が自分にあるのも大きいのかも(出てくる専門用語は大体分かる)。

「理系小説」とは言えども、事件そのものは良い意味でハッタリが効いていて、古典的なミステリにも通ずるような味わいを感じました。

【本格ミステリ・クロニクル 300】読了23作目 1996年作