「獄門島」感想

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獄門島 (角川文庫)

獄門島 (角川文庫)

初出1947-48年。言わずと知れた名作。初読なのに、ところどころ既視感があるのは、各種媒体でオマージュされていたりして目に触れているからなのでしょう。

クローズド、闖入者、連続殺人、猟奇、見立て、血縁――などなど、あらゆる原点の要素がてんこ盛り。ドロドロの展開ながら、過度に重苦しくもなく、さらさらと読み進めることができる軽妙さもあります。でも、映像では怖そう(映画等は未見)。

最後に分かるプロローグの妙もあって、現代本格ミステリへとつながる基本書のような名作でした。

【有栖が語るミステリ100】読了29作目
【新版 東西ミステリーベスト100 国内編】読了24作目 1位
【旧版 東西ミステリーベスト100 国内編】読了8作目 1位