「砂の器」感想
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- 作者: 松本清張
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1973/03/01
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上巻)
いつも見ているEテレ『100分de名著』で取り上げられるということで、『点と線』に続いて読みました。
『点と線』もそうだったけど、1961年の作ながら読みやすいのにびっくり。陰鬱で重たいというようなイメージを勝手にもっていたんですよねえ。エンタメとして面白いです。
下巻)
読みながらこれは連載作品かな?と感じていたら、やはり新聞連載でした。
面白くて一気に読み進めたものの、どうしても「ミステリー」の傑作という先入観で読んでしまうので、展開の粗さが気になってしまう。
トリックの部分が余技だとすると、今度はもう少し犯人の背景や心理描写に踏み込んで欲しいと思うことになります(未見だけど映画では表現されているらしい)。
なお、『点と線』『砂の器』の読了後に、北村薫×有栖川有栖の対談(→『点と線』は本当に松本清張の代表作なのか? http://bunshun.jp/articles/-/6072)を読むと面白いです。本格ミステリーを中心に読んでいる自分が両書に対して抱いたモヤモヤ感を、見事に解説してくれました。他の清張作品も読んでみたくなります。
【新版 東西ミステリーベスト100 国内編】読了20作目 25位
【旧版 東西ミステリーベスト100 国内編】読了5作目 53位