「点と線」感想

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点と線―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)

点と線―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)

1958年作。Eテレ『100分de名著』(2018年3月)で紹介されると知って、早めに読むことに。

清張初読み。社会派の元祖というレッテルや昔の作ということから重厚さを勝手に想像して身構えていたら、案外と読みやすくてびっくり。あまり社会派という感じもしなくて、むしろ本格物という印象。しかし本格物としては物足りなさもあって……。

このあたりのモヤモヤを、巻末解説で有栖川有栖さんが上手く述べられています。

かつて嫌いだった本書を再読して評価を大きく改めたという有栖川さんの解説がなければ、悪いままの印象で終わってしまっていたと思うので、本文庫版を選んだのは正解でした。

【有栖が語るミステリ100】読了23作目
【新版 東西ミステリーベスト100 国内編】読了19作目 6位
【旧版 東西ミステリーベスト100 国内編】読了4作目 3位