「○○○○○○○○殺人事件」感想

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○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)

冒頭で、犯人当てならぬタイトル当てが宣言される新趣向。あとがきによると、文庫化にあたって大幅に加筆修正がなされているそうです。

いやあ、下品というかゲスというか、そんな作品なのに、本格ミステリーになっているから評価せざるを得ないという、妙な読後感の作品でした（笑）。面白く読んでしまった手前、否定もできない（笑）。読みながら（笑）が何度も頭に浮かんでくる作ですね（笑）。そのあたりは、麻耶雄嵩さんの解説にうんうんと頷くところです。

『バカミスの世界』（小山正編・2001年刊）的な意味で、良質なバカミスですね。いや、悪質か（笑）。

【本格ミステリ・ベスト10】2015年版 6位