「ヴィジュアル・ストーリー ポー怪奇幻想集 1 赤の怪奇」感想

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ヴィジュアル・ストーリー ポー怪奇幻想集 1: 赤の怪奇

創元推理文庫「ポオ小説全集」に手を出す前に、まずはこちらを。

金原瑞人さんの新訳に、現代風のイラスト（スペインのイラストレーターによる）のヴィジュアル・ブック。

「楕円形の肖像画」は画家の話だけに、イラストが効果的。「告げ口心臓」は再読だけど、やっぱり怖い。ドアを開けるのに一時間かけて侵入する様が、主人公の異質さを表していて怖い。

こうやって古典が蘇っていくことは良いことだ思います。

難読漢字・難解語彙を使わずとも、いかにもおどろおどろしげな画でなくとも、作品の良さは伝わってきます。古い物も良いですが、このような試みは歓迎したいです。

ポーは各出版社から多くの訳が出ているようなので、色々と読んでみたいですね。