「ウィッチフォード毒殺事件」感想

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ウィッチフォード毒殺事件 (晶文社ミステリ)

ウィッチフォード毒殺事件 (晶文社ミステリ)

ロジャー・シェリンガム物第2作。

探偵役・ワトソン役・お嬢役による三人の会話が楽しい、ドタバタ・ユーモアミステリー。本書の見所はなんといっても、お仕置き! ラノベ風イラストに脳内変換されてしまいました(笑)。

序文で「心理的探偵小説」を目指すとの宣言があり、登場人物の心理に迫っていく過程を楽しむ作品。推理が二転三転と展開して、迎えた結末の皮肉っぷりが面白い。

既存の本格ミステリや探偵像を覆したいという意欲がユーモアたっぷりに表現されている作風。ちょっとクセになりますね。