「レイトン・コートの謎」感想

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レイトン・コートの謎 世界探偵小説全集 36

レイトン・コートの謎 世界探偵小説全集 36

バークリーを初読み……と思ったら、アイルズ名義の『殺意』は読んだことがありました。同じ著者だったのかあ。『毒入りチョコレート事件』を読みたく、ロジャー・シェリンガム物を発表順に読んでいくことに。本書が初訳で2002年というのは驚き(原書は1925年のデビュー作)。

事件そのものはわりと平易ですが、推理の試行錯誤や探偵とワトソン役との会話が楽しく、特に「プリンス」のところは笑ってしまいました。

ホームズやワトソンを引き合いに出しながら、探偵像や推理小説への言及もあり、ユーモア(ウィット)あふれる古典ミステリとして存分に楽しめる一作です。