「殺人鬼 ――逆襲篇」感想

殺人鬼  ‐‐逆襲篇 (角川文庫)

殺人鬼 ‐‐逆襲篇 (角川文庫)

再読(だと思う)。

前作「殺人鬼 ――覚醒篇」よりもグロ度は高い。あれよりえげつなくなるとか、想定外だったよ!

綾辻ファンなので全作読むつもりだけど、殺人鬼3作目を期待するかというと微妙なところで、でも出たら出たで、喜んで読んでしまいそう……。読む前に抵抗があっても読み始めたら一気に読んでしまう――そんな感じです。

ところで、この殺人鬼シリーズ。前作もそうだったように、解説・あとがきに熱量を感じます。

本書の解説は映画研究家の矢澤利弘さんで、映画に詳しくない(これから色々見ようと思っている)私にとっては有益なものでした。

新潮文庫版の解説は東雅夫さん。8ページに及んでスプラッタ・ホラーの歴史を追っていて、これまたガイドとして有用。ぜひ一読あれ。

綾辻作品を刊行順に読んでいるので、次は「鳴風荘事件 殺人方程式II」を読む予定。