「トムは真夜中の庭で」感想

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トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))

原著1958年作、カーネギー賞

子供の時に読んでいて、大時計が真夜中に13時を打つとき庭から過去へとタイムスリップする――この設定だけは覚えていました。

定番のボーイミーツガール。少年は毎晩のように過去に行きながら、少年と少女で時の流れが違うのが工夫で、終盤に向けて物語が盛り上がっていきます。ラストは感動的。

荒俣宏さん曰く「「閉ざされた庭」の最も描きこまれた小説のひとつ」(『別世界通信』)。丁寧な描写を味わいながら読みたい一冊、そして、傑作。本書(手にしたのは2000年新版)では「作者のことば」が付されていて、自作解説のようになっています。

荒俣宏 新編 別世界通信 180冊+5】読了5作目
【光村図書 小学校教科書 国語 6年 紹介図書 平成27年度】