「トムは真夜中の庭で」感想
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- 作者: フィリパ・ピアス,スーザン・アインツィヒ,Philippa Pearce,高杉一郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
- メディア: 単行本
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原著1958年作、カーネギー賞。
子供の時に読んでいて、大時計が真夜中に13時を打つとき庭から過去へとタイムスリップする――この設定だけは覚えていました。
定番のボーイミーツガール。少年は毎晩のように過去に行きながら、少年と少女で時の流れが違うのが工夫で、終盤に向けて物語が盛り上がっていきます。ラストは感動的。
荒俣宏さん曰く「「閉ざされた庭」の最も描きこまれた小説のひとつ」(『別世界通信』)。丁寧な描写を味わいながら読みたい一冊、そして、傑作。本書(手にしたのは2000年新版)では「作者のことば」が付されていて、自作解説のようになっています。