「九マイルは遠すぎる」感想

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九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)

九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)

1947~67年に発表された短編が収録されています。いわゆる安楽椅子探偵もの。

表題作は短編ミステリの定番として有名。事件から論理を導くのではなく、推論から事件を暴いていく趣向が凝らされているのがにくい。邦題も素晴らしいですね(原題は「The Nine Mile Walk」)。

将棋ファンとしては、チェスの対局(盤面)が題材になっている「エンド・プレイ」が楽しめました。

皮肉屋で薄笑いを浮かべているような探偵像も含めて、古典的な本格ミステリを味わえる一冊です。

【有栖が語るミステリ100】読了24作目
【新版 東西ミステリーベスト100 海外編】読了15作目 68位
【旧版 東西ミステリーベスト100 海外編】読了16作目 86位