「聖月夜」感想

[読書] 「聖月夜」感想

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聖月夜 (河出文庫)

聖月夜 (河出文庫)

1991-92年作。短編4編を収録。

「クリスマスの朝に」は、著者にしては珍しく9歳の少女が主人公。海外の児童文学っぽい雰囲気に加えて、最後のちょっと意外な終わり方も好きですね。

少年アリス 3月うさぎのお茶会へ行く」は、蜜蜂や耳丸なんて名前が出てきて、ファンには嬉しいところ。

どの短編も児童小説っぽい感じで、気楽に長野まゆみさんの鉱質な世界へと浸れます。著者の子供時代の思い出を綴ったあとがきも楽しい。