「螺子式少年」感想

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螺子式少年(レプリカ・キット) (河出文庫―文芸コレクション)

螺子式少年(レプリカ・キット) (河出文庫―文芸コレクション)

1992年作。著者のSF長編『テレヴィジョン・シティ』と同時期の作で、雰囲気は似ています。

精緻で見分けのつかないレプリカ少年を前にして、自分の存在とは何か?と揺らぐ少年たちを描いた物語。なにか大きな展開があるわけではなく、淡々とした描写の中に不穏さが入り混じっていく感覚が好いのです。