「僧正殺人事件」感想

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1929年作。童謡見立て殺人の元祖とも言うべき作品。

序盤・中盤は読むのにやや難儀なところがあるも、終盤はサスペンスフルでスリリング。ロジックのスマートさは無いけれど、物語の着地は劇的です。

裏表紙紹介文にある「心理学的手法で挑むファイロ・ヴァンス」という表現通りで、物証の扱いはわりと雑なところも。ヴァンスが暴く犯人の心理や、駆け引きが読みどころでしょうか。

なお、解説は山口雅也氏。

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