「“文学少女”と穢名の天使」感想
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- 作者: 野村美月,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/04/28
- メディア: 文庫
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『オペラ座の怪人』がモチーフなだけあって、話がダークで重たい。特に出てくる大人たちの醜悪さといったら。
『オペラ座の―』のストーリーを上手く取り込んでいて、なおかつ意外性もあります。桜庭一樹の『砂糖菓子―』とまではいかないにしても、少女(少年)たちの厳しく辛い物語。
ここまで踏み込んで、振り切って描写することができるのは、ライトノベルというレーベルの懐の深さでしょうか。なかなかの力作で、心に染み入るシリーズ第4作でした。