「“文学少女”と穢名の天使」感想

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“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)

“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)

オペラ座の怪人』がモチーフなだけあって、話がダークで重たい。特に出てくる大人たちの醜悪さといったら。

オペラ座の―』のストーリーを上手く取り込んでいて、なおかつ意外性もあります。桜庭一樹の『砂糖菓子―』とまではいかないにしても、少女(少年)たちの厳しく辛い物語。

ここまで踏み込んで、振り切って描写することができるのは、ライトノベルというレーベルの懐の深さでしょうか。なかなかの力作で、心に染み入るシリーズ第4作でした。