「本格ミステリ・ベスト10 2018」感想
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- 作者: 探偵小説研究会
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2017/12/07
- メディア: 単行本
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最近のミステリ事情にはまだついて行けていないので、今後の参考になります。
新本格30周年としての「三世代座談会」や歴史を振り返るコラムが面白い。ラノベ・コミック・ゲーム・映像と、周辺の情報を追ってくれているのも有用です。
「ムジナ探偵局 名探偵登場!」感想
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- 作者: 富安陽子,おかべりか
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 単行本
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1999年作。古書店長の「ムジナ探偵」と小学生のコンビによる、一風変わったミステリー(日常の謎+妖怪)。本絡みの一編もあって、小学生向け「ビブリア古書堂」といったところでしょうか。ファンタジー要素もあってほのぼのだけど、ちょっぴり切ないストーリーです。
「ビブリア古書堂の事件手帖 6」感想
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ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/12/25
- メディア: 文庫
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いよいよラス前。物語も佳境に入って、必然的に話は重くなりゆく。このシリーズ、読みやすさとは裏腹に、第1巻から話そのものは結構シリアスなのでした。
展開に次ぐ展開で不穏さしかないのですが、いったいどうなることやら。
「完全版 最後のユニコーン」感想
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- 作者: ピーター・S.ビーグル,Peter S. Beagle,金原瑞人
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2009/07
- メディア: 単行本
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1968年作。最後の一頭になってしまったユニコーンが、魔術師らとともに旅をする物語。
ファンタジーで語られることの多いテーマ「時間」――命に限りある人間とユニコーンとの対比が、全体的に陰鬱な印象をもたらしています。詩情にあふれる台詞や描写が多く、一つ一つを噛みしめて味わう奥深さ。
魔術師・シュメンドリックの存在が絶妙で、猫の登場も効いています。
本書(完全版)に併載されている後日談の中編も、少女を主人公にグリフィンとの戦いを描いた好編。
やや難解ですが、美麗な世界に浸るだけでも心地良い傑作です。
【金原瑞人 ふしぎ文学マスターが薦める100冊 https://goo.gl/6TMs7H 】読了41作目
【米澤穂信と古典部 千反田えるの本棚30冊】読了5作目
【荒俣宏 新編 別世界通信 180冊+5】読了2作目
「まるむし帳」感想
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- 作者: さくらももこ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/10/01
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さくらももこさんによる詩集。
誰しもがふと思うような感覚だけど、それを平易な言葉で表現されているのが好い。タイトルのように「円環」がモチーフになっている詩が多く、自分の好みと合いました。
巻末の谷川俊太郎さんとの対談が、ぶっ飛んでいて面白いです。
『ちびまる子ちゃん』は昔に単行本で読んでいたけど、また読みたくなってきました。
【光村図書 小学校教科書 国語 5年 紹介図書 平成27年度】
「雨やどりはすべり台の下で」感想
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- 作者: 岡田淳,伊勢英子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1990/04/01
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子供たちと、人付き合いを嫌う一人の不思議なおじさんとの物語。
児童向けのお話ながら、子供たちだけでなく大人の心情の機微までも描いている素晴らしい一作。
日常に幻想が入り込み、そのブレンド具合が絶妙です。説明過多でもなく、説教臭くもなく。単行本の初出は1983年で少し古い描写もありますが、いま読んでも大人が読んでも小説として楽しめると思います。
【光村図書 小学校教科書 国語 4年 紹介図書 平成27年度】
「オペラ座の怪人」感想
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- 作者: ガストンルルー,Gaston Leroux,平岡敦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 文庫
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読む前に読む。「文学少女シリーズ」第4巻のモチーフ。
ミステリー好きには『黄色い部屋の秘密』の著者として知られるルルーの古典的名作(1910年作)。いやあ、面白かった。
ミステリー(サスペンス)的な雰囲気もあって、まるで乱歩の小説を読んでいるような感じも。途中、仮面舞踏会での「赤き死」という表現が出てきて、これポオの『赤死病の仮面』ですよね。ゴシック風味に幻想とサスペンスが絡んで、本当に面白い。
最近Eテレ『100分de名著』で取り上げられていた『ノートルダム・ド・パリ』も思い浮かべました。傑作!
【『“文学少女”と穢名の天使』モチーフ】