「屍人荘の殺人」感想
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- 作者: 今村昌弘
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2017/10/12
- メディア: 単行本
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クローズドの手法が斬新すぎる。各ランキング本にも目を通さず、いっさいの予備知識を入れずに読んだので、唖然となりました。いやあ、楽しい!
そのクローズドの要因が、きちんとミステリにつながっていくところが上手いです。
密室論議が始まりマニアックな方向に進むのかと思いきや、けっして難解ではなく伏線も分かりやすい(犯人やおおよそのトリックも自分にしては珍しく解りました)。滑稽味もあって、十分にエンタメしてます。
登場人物の造形や会話など、かつての新本格派がデビューした当時を思わせる肌触りがあります。新しいけど懐かしさも感じる一作。もし批判されるなら、30年前と同じような批判でしょう(笑)。
映像化もあり得そうな予感がしますね。今後の著作に期待大。
【このミステリーがすごい!】1位 / 2018年版
【本格ミステリ・ベスト10】1位 / 2018年版