「漂泊の王」感想

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漂泊の王の伝説

漂泊の王の伝説

スペインの児童文学賞作品。スペイン作家は初読かも。

詩の詠唱、絨毯織り、砂漠の民、盗賊、商人――魅惑的なアラビア世界を舞台にした、落ちぶれた王子の生き直しの物語。

児童書で文字も大きく、平易な表現でスラスラと読めます。

もっと複雑にできそうなプロットも分かりやすく、劇的かつスピーディに展開。

けれども決して「軽い」話ではなく、読後に、運命や人生といったことをきちんと読者に考えさせてくれる良作でした。

【きっかけ:金原瑞人「ふしぎ文学マスターが薦める100冊」https://goo.gl/6TMs7H