「貴族探偵対女探偵」感想
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- 作者: 麻耶雄嵩
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: 文庫
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本格愛を感じる作品。読者の愛も試されてるような気も。
最初の3編がしっくりきませんでしたが、残りの2編が秀逸。「幣もとりあへず」は、○○○○名詞の使い方微妙だなあ、文章が少し拙いなあ、とか思って読んでたら……。そこまで気づいていたのに、まんまと騙されてしまった。前作の「こうもり」といい、どうやってドラマ化するのか興味津々。
「なほあまりある」は、トリックとストーリーのバランスが良く、最後に相応しい佳品でした。
初めて読んだ麻耶雄嵩作品は、確か約20年前に読んだ「夏と冬の奏鳴曲」で、その当時ミステリ初心者だった(今もですが)私には、ただただ「麻耶雄嵩=難解・何か意味がわからない」というイメージだけが残ったのでした。
一年ほど前に読んだ「さよなら神様」や本シリーズは、やや難解ながらも意味は分かったので、少しはトラウマ解消できたかも。