「YAKATA(全3巻)」感想

Yakata (1) (角川コミックス・エース)

Yakata (1) (角川コミックス・エース)

綾辻行人原作によるマンガ(1998~1999年刊)。

「悪夢」がモチーフになっていて、これはゲーム「YAKATA」の「悪夢界」という設定から来ていると思います。

ただ、このマンガはゲームとも切り離されていて、小説に出てくる登場人物の名前や建物の「館」を道具立てとして描かれた、全く新しいホラー・ストーリーです。

綾辻原作と言っても、小説の「館」シリーズの漫画化ではないのでご注意を(「Another」の漫画化とは違います)。ミステリー要素は薄いです。

正直なところ、絵がちょっと古く感じました(そもそもが20年近く前の作)。ストーリーにも没入できず、流し読みのようになってしまった感。

でも、小説の「館」からの引用も散りばめられていて、「館」を既に読んだことのある読者なら楽しめるかもしれません。人形館はちょっとネタバレになってしまうかも。

グロなシーンの絵は、結構描き込まれていて気持ち悪いので、カルト作としては良いのかな。このへん、マンガを余り読んでいない自分には判断できません……

さて、綾辻作品を刊行順に読んでいるので、次は「どんどん橋、落ちた」を読みます。