「BとIとRとD」感想

BとIとRとD

BとIとRとD

8編のショートストーリーが収められています。「お友達」「幼稚園」「カミナリ」が好きですね。

静寂感・幻想味があって、少し怖さも感じられる絵が大好きです。

酒井駒子さんの絵本を手に取るのは2冊目。前に読んだ「ビロードのうさぎ」は原作付きでしたが、本書は文も酒井さんによる作。そして、その文章も素晴らしい。

子供視線で描かれている世界は、自分にもあったはずの、はるか昔に忘れてきた感覚を呼び覚まします。先に挙げた3作のうち「お友達」と「幼稚園」は、まさにそんなお話。

そして、「カミナリ」には参りました。この感性を文章と絵で表現できるなんて素晴らしい。

自分の読書歴の中で、絵本を手にしたことはほとんどありませんでした。でも、こういった素晴らしい作に出会ってしまうと、もっとたくさんの絵本を読みたくなってきます。