「バーナード嬢曰く。 1~3巻」感想
バーナード嬢曰く。 3 (IDコミックス REXコミックス)
- 作者: 施川ユウキ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2016/10/27
- メディア: コミック
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ネットの反応を見ると原作ファンの方はアニメに対して不満もあるようですが、自分はアニメを先に好きになっているので、原作もアニメも不満なく楽しめました。
原作付き映像化の場合、映像を好きになってから原作を読むパターンのほうが幸せかもしれませんね。
で、この「バーナード嬢」。2巻からぐっと良くなりました。「読書家あるある」が面白いだけでなく、取り上げられている本を読みたくなるんですよ。私はSFをほとんど読んでいないのだけど、登場人物の神林しおり(SFマニア)の姿を見たら、「自分もSF読みたい!」って思いますもん。
SFだけでなくミステリや古典文学まで幅広く取り上げられています。そして、巻末には作中言及本のリスト入り!(←これ重要)。読書家は「いつか読みたい本リスト」マニアでもあるんですよ!
2巻では神林が「KAGEROU」について熱弁を奮っていて、作者コラムを読んだら、全く興味がなかった「KAGEROU」を読みたくなってしまいました。
あと、漫画の間に挿入されている作者コラムが良いんです! 読書エッセイとして読み応えあります。
3巻では、作者あとがきと合わせて「羆嵐(くまあらし)」の回が印象的でした。「本の面白さを伝えること」がテーマになっている話。本書そのものへのメタ的言及にもなっています。
とにかく本が読みたくなる漫画なので、読書好きにはたまらないです。学校の図書室とかで活用して欲しい漫画ですね。