「新版 指輪物語」感想

新版 指輪物語〈1〉/旅の仲間〈上〉

新版 指輪物語〈1〉/旅の仲間〈上〉

いつかは読み通しておきたかった念願の「指輪物語」、追補編まで含めた全7巻を読破しました!

中学生だか高校生の頃に文庫版(旧版)を手にとって、1巻の冒頭で挫折した苦い記憶……

いま読み始めてみたら一生ものの読書体験でした! 面白い! 面白い!

ああ、なぜあの時の自分は読めなかったのだろう。もし読み通していたら人生変わっていたかも、と思ってしまうぐらい。

第一部「旅の仲間」は読むのに時間がかかりましたが、第二部の「二つの塔」に入ってからは読むスピードが上がりました。

事前に「ホビットの冒険」を読んでいたのが大正解。今から「指輪物語」を読み始めたいという方には、ぜひ前もって読まれることをオススメします。そうすれば、「指輪物語」の冒頭を乗り切れること間違いなしです。まあ、冒頭は読み飛ばしてもいいのですが、そうは言っても読み飛ばしたくないのが心理ってもの。それで、かつての自分は挫折してしまったのですから。

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

「指輪物語」で意外だったのは、クライマックス後の描写でした。クライマックスを迎えた時に「あれ、まだページがこんなに残ってる……」と思って。最後の一連の描写はなんだか切なくて、そこまでの冒険よりも深く印象に残っています。作者のトールキンは壮大な世界を創り出していて、「指輪物語」はその一部分に過ぎないのですね。

さて、映画も見るぞー!