「ゆりかごは口の中」感想
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ゆりかごは口の中―子育てをする魚たち (地球ふしぎはっけんシリーズ)
- 作者: 桜井淳史,岩崎保宏
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本
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産んだ卵を口に入れて子育てをする魚(シクリッドフィッシュ)の観察記。写真家の著者による、さまざまな考察や試行錯誤が順々に書かれています。
カッコウの托卵のように、他の魚の口に卵を預けてしまうナマズがいるのに驚き。鳥だけではなく魚でもいるんですね。
【光村図書 小学校教科書 国語 5年 紹介図書 平成27年度】
「手塚治虫」感想
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- 作者: 国松俊英
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2010/03/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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手塚治虫の伝記。児童向けということもあって、漫画家デビュー前の子供時代の話が中心。
マンガ好きで、蔵書のマンガを読むことを許していた父親。医者と漫画家の進路に迷ったときに、漫画家をすすめた母親。いまだに漫画への偏見があるのに、当時の時代を考えると素晴らしい両親ですね。
【光村図書 小学校教科書 国語 5年 紹介図書 平成27年度】
「北の森の十二か月」感想
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北の森の十二か月〈上〉―スラトコフの自然誌 (福音館のかがくのほん)
- 作者: ニコライスラトコフ,ニキータチャルーシン,Nikolai Sladkov,Nikita Charushin,福井研介
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1997/10/15
- メディア: 単行本
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北の森の十二か月〈下〉―スラトコフの自然誌 (福音館のかがくのほん)
- 作者: ニコライスラトコフ,ニキータチャルーシン,Nikolai Sladkov,Nikita Charushin,松谷さやか
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1997/10/15
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原著1987年刊。ロシアの自然を描いた観察日誌。上巻と下巻で、1~6月・7~12月と順に書かれています。
各巻300頁ほどですが、一つ一つの話は短いコラムのようなので、毎日少しずつ読んでいきました。
やっぱり、鳥の生態が面白いですね。NHK「ダーウィンが来た!」をいつも見ていますが、鳥回にハズレなし。児童書扱いで、文庫化(福音館文庫)されているわりにはあまり読まれていないようなのは惜しい。やさしさを感じる柔らかい文章で、肩の力を抜いて楽しめます。
【光村図書 小学校教科書 国語 5年 紹介図書 平成27年度】
「夜の蝉」感想
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- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1996/02/17
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約20年振りぐらいの再読。初読時には感じなかったはずの、キャラクターや会話への微妙な違和感があったのは、年月が経ったせいでしょうか。
解説にあるように「私」のビルドゥングスロマンとして読めるんだけど、「私」の元々の能力が高いので、読者である自分が置いて行かれるような感じはありますね。
ストーリーや本格ミステリ(日常の謎)部分の技巧はさすがといったところ。
【本格ミステリ・クロニクル 300】読了33作目 1990年作
【このミステリーがすごい!】2位 / 1991年版
「恐怖の谷」感想
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- 作者: アーサー・コナン・ドイル,日暮雅通
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/01/10
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これは面白かった! 長編4作のうちでは一番好き。
二部構成。ホームズが出てくる事件パートの第一部は、とあるミステリ用語の出典になっているため、早々に犯人は分かってしまいました(苦笑)。それでも楽しめるのですが、さらに面白いのが事件の背景を描き出した第二部です。
ハードボイルド風味の第二部は150頁ほどの独立した中編とも言え、そのページ数のわりには濃厚・濃密なストーリー。かつ、テンポが良くて、読みやすい。解説によれば、あのディクスン・カーも高く評価しているとか。
ラストの意外性の演出、エピローグにも悲哀があって、大満足の一作でした。
【有栖が語るミステリ100】
「大どろぼうホッツェンプロッツ」感想
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大どろぼうホッツェンプロッツ (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (1))
- 作者: オトフリート=プロイスラー,トリップ,中村浩三
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1990/05/01
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盗賊と魔法使いに捕らえられた二人の少年の冒険活劇は、テンポ良く小気味良く。ユーモアや機転が効いていて、湿り気を全く感じさせない明快なストーリー運び。いまだに長く読まれ続けているのも納得です。
【光村図書 小学校教科書 国語 4年 紹介図書 平成27年度】
「チョコレート戦争」感想
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- 作者: 大石真,北田卓史
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 1999/02/01
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1965年作の児童書。子供向けエンターテインメント小説といったところでしょうか。
洋菓子店のガラスを割ったことについて濡れ衣を着せられた子供たちが、大人たちに立ち向かっていくストーリー。
悪役側の背景も書き込まれているので、物語に深みがあります。今で言えばSNSによって企業が炎上する様を連想させるような箇所もあって、現代にも通ずるようなところを感じます。
50年以上前の作品で、今では表現しにくい展開や言葉も一部ありますが、十分に楽しめる一作です。
【光村図書 小学校教科書 国語 4年 紹介図書 平成27年度】