「百まいのドレス」感想

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百まいのドレス

百まいのドレス

原著1944年刊(邦訳1954年刊)の改訳版。

ポーランド移民の貧しい女の子に対するイジメや差別を描いた児童書。いじめられる側ではなく、いじめる側からの心境が描写されています。

何か明確な悪意があるわけではないのに、ふとしたきっかけでイジメへと発展してしまう。スッキリとはいかない物語の展開は、決して時間を巻き戻すことはできないという厳しさを感じさせます。

激しい起伏のあるストーリーや文章ではないだけに、心にじわりと染み入る一作です。良作。

【光村図書 小学校教科書 国語 4年 紹介図書 平成27年度】