「せなかをとんとん」感想
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- 作者: 最上一平,長谷川知子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 1997/01/01
- メディア: 大型本
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耳が聞こえずに口が不自由な父親と、その息子である男の子の物語。男の子は、他の人との会話の手話通訳もします。
本作では分かりやすい悪役として「おばさん」が出てきます。さすがに、ここまでの態度はひどいと思いますが、道を尋ねた相手が手話で返してきたら、つい「失礼しました」って反射的に言ってしまいそうです。とまどわずにいることは、自分にはできないかもしれない。逆に道を尋ねられる立場だったら、なんとか対応しようとするだろうけれども。理屈では分かっていても、とっさにその場で対処できる自信はない。色々と考えさせられます。
男の子の揺れる心情は、よく丁寧に描かれています。
【光村図書 小学校教科書 国語 2年 紹介図書 平成27年度】