「鉢の木」感想

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鉢の木 (日本の物語絵本)

鉢の木 (日本の物語絵本)

困っている旅人を助けて泊めてあげたら、実はその人は……。貧しい者が自身の大切な「鉢の木」を犠牲にして人をもてなし、恩に報いられるという話。謡曲として知られる佐野(群馬)の物語らしい。

昔に読んだ吉川英治『三国志』劉安のエピソード(劉備をもてなすために妻の肉を提供した)を少し思い出したら、『三国志』の読者への注で『鉢の木』を引き合いに出していました(青空文庫で確認)。

巻末に監修者の大学教授による解説があり、「いざ鎌倉」の由来がこの物語だと知る。途中、中国の故事が挟まれていたり、なかなか面白い物語でした。

【光村図書 小学校教科書 国語 2年 紹介図書 平成27年度】