「りゅうおうのおしごと! 2」感想

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りゅうおうのおしごと! 2 (GA文庫)

りゅうおうのおしごと! 2 (GA文庫)

将棋ファンなら大満足の巻(但、ラノベ耐性要)。

悔しくて駒に歯形を残すシーン(升田幸三名人の逸話、その駒は2015年の朝日杯で使用されて話題になった)、奇襲戦法パックマン、将棋に関わりの深かった作家・団鬼六、豊川マンモス語などなど、著者が相当に将棋を知っている、あるいは取材されているのが分かる。

本巻では「一手損角換わり」がキーになっていて、その戦法の特性が、物語のプロットやキャラクターに見事に落とし込まれている。これだけ将棋が濃厚に描かれながらも、きちんとラノベにもなっていて、読んでいて感嘆しきりだった。

予定されているアニメ化も楽しみ。