「宇宙創成」感想

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宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈下〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈下〉 (新潮文庫)

上巻読了時:
古代ギリシャから順に天文科学の歴史を追い、人間模様や宗教などの背景も描かれているので、自分のような文系でも興味深く楽しめる。

「赤方偏移」はテレビ番組などで何度か聞いたことがあったけれども、この本の説明が一番分かりやすかった。

印象に残った言葉「重要な科学上の革新が、対立する陣営の意見を変えさせることで徐々に達成されるのは稀である。(略)現実に起こることは、対立する人々がしだいに死に絶え、成長しつつある次の世代が初めから新しい考え方に習熟することである」(マックス・プランク)

下巻読了時:
あまりの面白さに一気読み。やっぱり、人間ドラマが興味深い。政治や戦争の影響も。

理論が観測によって実証されていくプロセスは読み応えがあります。

Eテレ「サイエンスZERO」の宇宙回は毎回見ていて、ある程度の知識はあったけれども、文系でも面白く読めるはず。

学校で習ったはずの物理・化学知識が全く抜け落ちてる自分でも、読み進めることができたので。

本書刊行から10年以上経って、この続編が読みたいなあ。重力波の検出もあったし!