「星食い」感想

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星食い (ハヤカワ文庫 JA (523))

星食い (ハヤカワ文庫 JA (523))

約20年ぶりの再読。坂田靖子さんのファンタジー系作品は大好きでよく読んでいました。

西洋風の「星食い」「星月夜」に出てくる「バケモノ」の愛くるしいこと! ゆるゆる・ふわふわ。でも話は鋭角でピリリとした幻想系で、そこが良いのです。

ホラー風味漂う「地下室のレディ」。化け物と同居するユーモラスな「W坂の幽霊」。

日本の村が舞台の「きつね夜話」「多吾作ばなし」は、切なくて優しい昔話風。

さまざまなタイプの話がつまっていて楽しい一冊。絶妙なファンタジー感覚とユーモア感覚のミックスがたまらない。