「人間じゃない 綾辻行人未収録作品集」感想

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人間じゃない 綾辻行人未収録作品集

人間じゃない 綾辻行人未収録作品集

ミステリー2作・ホラー3作。

ミステリーの2作はオーソドックスな推理もの。著者の素直なミステリーは、逆に新鮮。

『人間じゃない』は原作漫画の小説化。漫画ならではの仕掛けをアレンジしています。

『洗礼』の作中「十二月十日という、よりによってまたそんな意味深な日に」は、中井英夫の命日であり「虚無への供物」冒頭「サロメの夜」の日付――という解釈で良いのかな。「虚無への供物」は作中のU山さん=故・宇山さんが編集者になったきっかけの本らしいので。

本書を読むと、素直な本格推理「短編」をもっと書いて欲しいと思います。面白いのに!

これで綾辻行人の単行本収録作(著・共著・編・監修・原作漫画)を読破!

あとは、単行本未収録のリレー小説「かえれないふたり」(ミステリ・オールスターズに所収)、デビュー前の習作「遠すぎる風景」(0番目の事件簿に所収)の2作が残るのみ。

あ、「再生」の漫画が掲載されたレディコミ誌は入手できる気がしない。現在連載中の「Another2001」は単行本待ち(これから雑誌集めるのはしんどい)。

「どんどん橋、落ちた」の新装改訂版は、旧版を読んだばかりなので来年かな。

【きっかけ:綾辻行人作品を刊行順に読破】