「人間じゃない 綾辻行人未収録作品集」感想
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- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: 単行本
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ミステリー2作・ホラー3作。
ミステリーの2作はオーソドックスな推理もの。著者の素直なミステリーは、逆に新鮮。
『人間じゃない』は原作漫画の小説化。漫画ならではの仕掛けをアレンジしています。
『洗礼』の作中「十二月十日という、よりによってまたそんな意味深な日に」は、中井英夫の命日であり「虚無への供物」冒頭「サロメの夜」の日付――という解釈で良いのかな。「虚無への供物」は作中のU山さん=故・宇山さんが編集者になったきっかけの本らしいので。
本書を読むと、素直な本格推理「短編」をもっと書いて欲しいと思います。面白いのに!
これで綾辻行人の単行本収録作(著・共著・編・監修・原作漫画)を読破!
あとは、単行本未収録のリレー小説「かえれないふたり」(ミステリ・オールスターズに所収)、デビュー前の習作「遠すぎる風景」(0番目の事件簿に所収)の2作が残るのみ。
あ、「再生」の漫画が掲載されたレディコミ誌は入手できる気がしない。現在連載中の「Another2001」は単行本待ち(これから雑誌集めるのはしんどい)。
「どんどん橋、落ちた」の新装改訂版は、旧版を読んだばかりなので来年かな。
【きっかけ:綾辻行人作品を刊行順に読破】