「悪い本(怪談えほん 1)」感想

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怪談えほん (1) 悪い本

怪談えほん (1) 悪い本

【きっかけ:東雅夫編集。怪談えほんシリーズ読破中】

人によって解釈はそれぞれだと思いますが、この絵本で描かれているのはミステリー作家としての「根っこ」だと、私は感じました。

同じミステリー作家の綾辻行人さん(ちなみに宮部さんと同年同月同日生まれ)は、中井英夫氏から「世界の"悪意"のすべてを一身に引き受けたような、そんな探偵小説を書くんだよ」と言われたことがあるそうです(創元推理4 1994年春号)。

描かれているのは、そんな人間の「悪意」なんだと思います。