「ローマ帽子の秘密」感想

綾辻行人さんが『対面状況で「クイーンは何を読めばいいですか？」という質問をされた時には、ほぼ確信犯的に「発表順に全部」と答えることにもしているのですが（略）』（「贈る物語 Mystery 九つの迷宮」光文社文庫）と書かれていて、とりあえず国名シリーズを順番に読んでいくことにしました。

ちょうど新訳も出ていたので良いタイミングです。国名シリーズから「九尾の猫」あたりまでは順に読んでいきたいですね。中期長編も角川文庫から新訳が出てくれると嬉しいのですが。

さて、国名シリーズ初読みとなった本書。

推理の過程に一つ疑問に思ったポイントがあったのですが、巻末の解説でそのポイントがズバリ説明されていたので納得しました。古典ミステリ初心者に有用な解説で、角川文庫版を選んで正解でした。

クイーン警視のキャラクターが好きですね。

次は「フランス白粉の謎」を読みます。