「ムーミンパパ海へいく (ムーミン童話全集 7)」感想
- 作者: トーベ・ヤンソン,Tove Jansson,小野寺百合子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/12/03
- メディア: 単行本
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なるほど、訳を改めれば大人向けの――「家族崩壊の危機」を描いたもの――として、しかも重ためな小説になりそうです。
この巻で主役と言っていいムーミンパパには感情移入できず、ムーミンママに共感しながら読みました。
幻想的な描写も多く、丁寧に読まないと物語を追えなくなりそうになることも。一見、理解しがたい各キャラクターの言動も、じっくり考えると分かってきます。
いきなりこの巻を手にすると、ちょっと戸惑うかもしれません。1巻から順に読んでいると、作者の描きたいテーマがつかめてくるので、より分かりやすくなると思います。
モランとムーミンのやりとりも含め、ユーモア控えめの切ない物語です。