「狼と香辛料〈15-16〉」感想

狼と香辛料〈16〉太陽の金貨〈下〉 (電撃文庫)

狼と香辛料〈16〉太陽の金貨〈下〉 (電撃文庫)

とりあえずの完結編。

もっと分かりやすいハッピーエンドになるかと思ったら、最後も作者らしい結末でした。あとがきを読んで納得。

この回はロレンスが肉体的にも痛みを受けていて、「生きる」というテーマが際だっていました。ファンタジーにおけるエルフと人間もそうだけど、寿命の違いは物語に深みを与えます。

上巻から読んでいるうち、あれ?ホロがいなくても面白い……と不遜な読み方をしていたら、ホロがいないと切り抜けられないような危機が訪れて、あーやっぱりホロいないと……というか、作者ならそう書きますよね(笑)

このあとエピローグ1巻+1、新シリーズ1巻と3冊残っているので、続けて読みたいと思います。