「ムーミン谷の夏まつり(ムーミン童話全集 4)」感想
- 作者: トーベ・ヤンソン,Tove Jansson,下村隆一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/08/23
- メディア: 単行本
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ニョロニョロの種をまき、電気ショックで公園番を攻撃。そして、「~するべからず」看板を抜いていくスナフキン。子供の扱いに慣れておらず、困りながら子供らを抱えて歩くスナフキンの絵が最高でした。
慣習にとらわれていたフィリフヨンカが、好きなことをして悦びを得る場面も印象的。ところどころ風刺が効いていますね。
ムーミンが冤罪で牢屋に閉じ込められたり、そもそもムーミン谷は洪水に襲われているしで、起きている事は大変なのに、淡々とした筆致や登場人物の行動で、面白く、時には深く考えさせられる作品です。
前作で登場したミィの出番も増えて嬉しい。あと、ヤンソンの描くミムラ姉さんのイラストが素晴らしく可愛い(例:176p.)。原作を読むまであまり気にしていかったのだけど、ヤンソンの絵に心を奪われつつありますね。