「小学生までに読んでおきたい文学 3 こわい話」感想

3こわい話 (小学生までに読んでおきたい文学)

3こわい話 (小学生までに読んでおきたい文学)

  • 1909年「蛇」夏目漱石
  • 1941年「淋しい場所」A.ダーレス
  • 1921年「溺れかけた兄弟」有島武郎
  • 1924年「水浴」コストラーニ
  • 1964年「沼」小松左京
  • 1969年「蠅取紙」E.テイラー
  • 1960年「女主人」R.ダール
  • 1968年「園芸上手」R.クロフト=クック
  • 1941年「爪」アイリッシュ
  • 1954年「復讐」三島由紀夫
  • 1378頃「牡丹燈記」瞿 宗吉
  • 1846年「スフィンクス」ポー
  • 1954年「なにかが起こった」ブッツァーティ
  • 1912年「スミスの滅亡」ブラックウッド

いちばん自分好みだったのは「なにかが起こった」。昔、映画「CUBE」のDVDを借りたら一緒に収録されていたショートフィルム「ELEVATED」を思い出しました。詳しい内容は忘れましたが、外で「なにかが起こった」という恐怖だったと思います。「CUBE」も好きな映画。だけど、私は読んだ本や見た映画の内容をあまり覚えていられないので、「面白かった」という印象の記憶しかないのですが……

「園芸上手」も好きな作品。人の狂気と非現実的な現象とが徐々に相まっていく様に、ぞくぞくします。伊藤潤二のホラー漫画を好きで昔よく読んでいましたが、共通する怖さがありますね。

「爪」はちょっとミステリの気もある作品。おお、ヒッチコック映画「裏窓」の原作者でしたか!

「女主人」のダールは、他に何作品か読んだ記憶はあります。いかにも短編の名手って感じですね。