「トレント最後の事件」感想

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トレント最後の事件―乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10〈5〉 (集英社文庫)

トレント最後の事件―乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10〈5〉 (集英社文庫)

いやあ、ビックリした。

結末にもビックリだけど、なんと言っても、この時期(1913年・クイーン国名シリーズの出版16年前!)に「ミステリーにおいて探偵とは何か」のような点を描いていることに驚きました。

長口上が延々と続くようなシーンが多く、構成には難があるかもしれません。正直、その冗長さに少し退屈しながら読んでいました。

これ1冊だけでは評価しづらくも、ミステリーの歴史から見れば重要作なのだと思います。

【喜国雅彦・国樹由香「本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド」】