「明智小五郎事件簿 I」感想

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明智小五郎物を事件発生順に並べたコレクション。本巻の収録作は青空文庫でも読めるのですが、巻末の年代記とk解説(皆川博子)は一読の価値ありです。

かなり昔に読んだはずの「D坂の殺人事件」「心理試験」の記憶がありました。物理よりも心理で解く「心理試験」は、初読時にインパクトがあったんですよね。

やはり再読の「屋根裏の散歩者」は、文章よりも映像(映画かな?)の記憶が。筆を抑え気味ではあるものの、乱歩の嗜好がよく表れています。ラスト、明智の無邪気っぷりも乱歩らしい稚気にあふれていて面白い。

2巻以降も続けて読んでいこうと思います。