「Another エピソードS」感想

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Another エピソードS (角川文庫)

Another エピソードS (角川文庫)

Another外伝――しかも幽霊の視点で書かれた物語とあって「怪談」として読んでいました。

そうしたら、そこはやっぱり綾辻作なわけで……

最終章でなんだか置いてきぼりをくらってしまい……

本書のOutroductionが、構造として「奇面館の殺人」のエピローグに重なって見えたりもして。うーん、それも違うかな。つまりは、読者として上手くハマれなかったんですね。

でも、軽装版に収録されている対談で「基本的にこれ、“見崎鳴は名探偵”というお話だから」と著者が語っているのを読んで、はっとしました。

最初からその視点で読めば、また違ってくるのかもしれません。Another2001が刊行されたら……いや、Another2009(予定)が刊行されたら、また読み直そうかな。技巧を味わいたい。

ふと思ったのは「鳴は名探偵」というタイトルいいなあって。「死の色」が見える特殊能力持ちという設定のドラマって面白そうかも(既にありそうな設定かな)。日テレ土曜ドラマ枠で。アニメでもいいか。Anotherとは全く関係ないけど(笑)

【きっかけ:綾辻行人作品を刊行順に読破中】次は「アヤツジ・ユキト 2007-2013」を読みます。