「少年アリス」感想

★読書メーター → https://elk.bookmeter.com/users/667041

少年アリス (河出文庫)

少年アリス (河出文庫)

【きっかけ:初期作品から再読中】

久しぶりに再読。5回ぐらいは読んでいるはず。

約20年前に初めて読んだ著者の本。谷山浩子の著作を本屋で探していたら、近くの棚にあった長野まゆみの本書が目に入った。いわゆる「タイトル買い」。

昔に読んだ時よりも分かりやすく感じたのは何故だろうか。解説にも言及されているように、成長物語としてすんなり入ってきた。

ちょうど「宮沢賢治全集(ちくま文庫)」で「銀河鉄道の夜」を読んだばかりだったからかもしれない(本作は宮沢賢治の影響が感じられる)。

でも、その後に続いたのが「野ばら」なのだから恐ろしい。アリスは目覚めても、月彦は目覚めないのだから。

長野まゆみを読み直していると、稲垣足穂もまた読みたくなってきたなあ。