「少年アリス」感想
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- 作者: 長野まゆみ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1992/07
- メディア: 文庫
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久しぶりに再読。5回ぐらいは読んでいるはず。
約20年前に初めて読んだ著者の本。谷山浩子の著作を本屋で探していたら、近くの棚にあった長野まゆみの本書が目に入った。いわゆる「タイトル買い」。
昔に読んだ時よりも分かりやすく感じたのは何故だろうか。解説にも言及されているように、成長物語としてすんなり入ってきた。
ちょうど「宮沢賢治全集(ちくま文庫)」で「銀河鉄道の夜」を読んだばかりだったからかもしれない(本作は宮沢賢治の影響が感じられる)。
でも、その後に続いたのが「野ばら」なのだから恐ろしい。アリスは目覚めても、月彦は目覚めないのだから。
長野まゆみを読み直していると、稲垣足穂もまた読みたくなってきたなあ。