「小学生までに読んでおきたい文学 4 たたかう話」感想
- 作者: 松田哲夫
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2013/11/27
- メディア: 単行本
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- 1843年「ナイチンゲール」アンデルセン
- 1827年「こうのとりになったカリフ」ハウフ
- 1933年「力づく」W.Cウィリアムズ
- 1957年「注射」森茉莉
- 1924年「インディアンの村」ヘミングウェイ
- 1945年「黒猫」島木健作
- 19**年「イヴァン・ベリンのあやまち」ヨフコフ
- 1920年「勝負事」菊池寛
- 1959年「この四十年」ロフツ
- 1984年「夜の客」宇野信夫
- 1961年「西部に生きる男」星新一
- 1857年「盗賊の花むこ」グリム
- 1958年「ピレートゥー」チャンダル
- 1949年「戦の歌」ブッツァーティ
※一部発刊年は筆者調べ(間違い可能性あり)
「たたかう」がテーマになっていますが、「争う」「競る」「抗う」と言った感じの重たい話が多く収録されています。
「こうのとりになったカリフ」「ナイチンゲール」は寓話・童話。
「力づく」「注射」は医者にまつわる話し。
「インディアンの村」「黒猫」は死の描写が印象的。
「夜の客」は落語、「西部に生きる男」は星新一のショートショートということもあって、楽しく読めます。
「ピレートゥー」は不倫した妻を斬首し、「盗賊の花むこ」は盗賊が若い娘を殺人し切り刻むなど残虐な描写もあり、ホラーとしても興味深い作品。
はっきり言って、収録作の多くについて、とても自分が小学生の頃に読めるだけの能力は無かったと思います。どの作も面白いんですが、起承転結で読ませるような作品ではなく、描写で読ませる作品が多いので。